温井恵里香オフィシャルブログ アーカイブ 2013
2013年
9月
29日
日
チェコの音楽家
プラハ出身の指揮者ヴァーツラフ・ノイマン (Václav Neumann)
は、1920年の今日が誕生日。
1968年から20年以上にわたってチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務め、同管弦楽団の国際的な名声を築き上げた人です。
私は昨年の今頃、チェコ音楽コンクールがありましたので、彼の指揮する演奏をずっと聴いていました。
ノイマンとチェコ・フィルハーモニー管弦楽団は、国外ツアーの際、スメタナやドヴォルジャーク、そしてヤナーチェク、マルティヌーといった自国の作曲家による作品を多く採り上げ、特に後二者の普及に大きな貢献をしたお陰で、楽譜や音源がとても身近になりました。
1989年、チェコ国内で発生したビロード革命では一貫して反体制派側につき、11月17日~20日の間スメタナホールにおいて連日スメタナの「わが祖国」を演奏して学生ら活動家を応援したということです。
チェコの人にとって、スメタナは特別だと言われます。
私もスメタナの曲を歌う時、その歴史や背景を感じ、姿勢を正される思いがいたしました。
先日のコンサートでは、スメタナの弟子であるドヴォルジャークの歌曲「ルサルカ」より「月に寄せるうた」をお聴きいただきましたが、これからもチェコの素晴らしい曲を皆様に紹介していけたらと思います。
2013年
9月
14日
土
中秋の名月
「月々に月見る月は多けれど、月見る月はこの月の月」
この歌をご存じの皆様も多いことと思いますが、もともとは宮中の女官達が陰暦の八月十五日に唄った作者不詳の歌です。
歌劇では、カール・オルフ作曲の童話オペラ「月」、ドヴォルジャークの「ルサルカ」
映画音楽では「ティファニーで朝食を」の「ムーンリバー」などが有名で、月に関する歌は古今東西数多くあります。
そんな中、「十五夜お月さん」は野口雨情と本居長世が作った童謡。
「赤い靴」「七つの子」「青い眼の人形」と同じコンビですね。
もの悲しく観る十五夜の月を最初に歌った日本初の童謡歌手は本居長世の娘さんだったそうです。
皆さんは今年の十五夜の月をどんな気持ちでご覧になるのでしょうか。
十五夜お月さん
御機嫌さん
婆やは お暇とりました
十五夜お月さん
妹は
田舎へ 貰られて ゆきました
十五夜お月さん 母さんに
も一度
わたしは逢ひたいな。
2013年
5月
31日
金
真剣勝負
10代の頃に出会い、同じ道を歩み、刺激しあった彼女(ひと)。
音大、大学院と共に学び、留学当初は、一足先に行っていた彼女の部屋に一週間ご厄介になりました。
それなのに幼かった私は、いつしか彼女の存在感に圧倒され、距離を置くようになってしまいました。
音信不通になってからも、彼女の活躍はフォローしていましたが、声を掛けあぐねて遠くから見ているだけの日々でした。
このたび数年ぶりに交流が再開しました。あれから私もちょっぴり大人になって、本音の言いあえる存在の有り難さを、噛みしめています。
先日、私の歌を聴いてくださる、とのことで彼女のレッスンルームにお邪魔いたしました。そこに待っていたのは、今は亡き、かつての私たちの恩師・・・その面影を偲ばせる厳しい真剣勝負の一時間半でした。歌に対して妥協しない真摯な姿勢で向き合っていただき、とても嬉しく、胸が熱くなりました。
2013年
5月
11日
土
花言葉
花言葉・・・お花を贈るとき、気に掛けてお選びになる方も多いと思います。
私も演奏会などに伺う際、花束を携えて行く機会が幾度となくあります。そんなとき、贈りたいお花と花言葉とを考えてお店の前で悩んでしまう事もしばしばです。
さて、最近ご依頼を頂いたりして日本歌曲を歌う事が増えて参りました。日本歌曲には花の名前の曲が数多くあり、花言葉は作詞者の主観的な感情を伝えるために重要な役割をもっています。
花言葉で花を選ぶように、詩に内包された意味から曲の持つイメージが変わることもあるかもしれませんね。
2013年
3月
23日
土
プロムナードコンサート
昨日は天候に恵まれて、絶好のお出かけ日和となりました。
「ティアラこうとう」でのプロムナードコンサート、お運び下さった皆様には厚く御礼申し上げます。
会場の近所「猿江恩賜公園」の桜が満開で、沢山の方々がお花見を楽しんでいました。満開の桜の下には、もう散り始めた花びらが・・一瞬の輝きという意味では、歌も同じように思えます。
写真で見る桜、CDで聴く音楽も素晴らしいですが、ぜひライブでお花見や音楽会、コンサートにお出かけ下さい。そして私自身、桜の季節のように皆様に心待ちにしていただけるような歌手になりたいと思っておりますので、宜しくお願い申し上げます。
2013年
3月
11日
月
コンサート×2
この度は、生まれて初めて一日に二つの会場で歌いました。
飯綱町文化協会にお招き頂いたのものと、倉沢音楽教室主宰スプリングコンサート。
どちらも、8/3のコンサート"Sotto la luce~Prima volta"では後援になって頂いていて、いわばお披露目の場を提供して頂いたのです。
会場の移動は自動車で行いましたが、テンションを保つために「次の出番を楽屋で待っている感覚。」をイメージしていました。
動く車の中ではすこし無理があったけど、集中も途切れずに無事歌いきる事が出来ました。
今日の長野はあいにく雪となってしまい、ご来場いただいた皆様にはお寒い中 また お足元の悪い中 お運びいただき、誠にありがとうございます。
そして、これからも宜しくお願い致します。
2013年
2月
11日
月
Dei fiori
昨日のコンサート。こんなに素敵な花束を頂戴いたしました。
これだけ豪華なお花がそろうと、大きさも重さもかなりあって、
お手ずからお持ち下さったことに感激で、胸がいっぱいになります。
明日からは、又次の仕事の稽古が始まります。今夜は花の香りに包まれて、良い夢を見られそうです。
皆様のお気持ちに応えるべく、精一杯精進して参ります。
今後ともどうぞ、宜しくお願い致します。
ありがとうございました!!!
2013年
2月
09日
土
Vento di Verdeの会~早春コンサート~
今日は天候にも恵まれ、素晴らしいコンサートになりました。
お運び頂いた皆様、お気にかけていて下さった方々、そしてお声を掛けてくださったVento di Verdeの会と関係者の方に心から感謝いたします。
本日はありがとうございました。
2013年
1月
31日
木
ベトナムからの贈り物
昨年末♪我が家に滞在していたベトナムの小さなデザイナーから、素敵な贈り物が届きました。
以前プレゼントしてもらったアオザイ(ベトナムの民族衣装)もそうだったのですが、採寸したわけでもないのに、ぴったりとサイズが合うのは驚き!
優しげな眼差しの中には、プロのデザイナーになるべく鍛えられた、きめ細かい視線があるのですね。
「彼女の人柄」という生地を、夢の糸で紡いだこのコート。どんなに寒い日でも温かな気持ちで、爽やかに飛び回れそうです♪